先週(2015年7月3日)「ABCマートの残業、月100時間超の疑い 書類送検」のニュースが取りだたされましたが、、
過去に労働基準監督署がガサ入れに入った会社に勤めていて、、
また、労働基準監督署へタレこんだ方を知っている方から、
「労基が入るとどうなるの?」
という内容を聞けたので、書いときます。
※5,6年前の話だそうですが。
労働基準監督署を動かすのは、、大変
基本的に、本人またはそのご家族の方からの労働基準監督署へのタレコミになるのですが、
確固たる証拠がない限り動いてもらえないそうです。
電話一本で・・・では、動いてもらえないよう。。
給与明細と、タイムカード又はパソコンのログを基に、
確実な残業代未払の証拠
を持参しなければならないよう。
また、「就業規則・給与規定の”みなし残業”」にどのように書かれているかもチェックが入るよう。
労働基準監督署が動く=国が動く
ということですから、
個人の感情論や口頭だけでは動かないようです。
その後、、その会社に出入りする別の社員を玄関先で捕まえ、ヒアリング。
・・・
労働基準法に違反している!
ということを更に確実なものにしていくそうです。
そして、、ある日、何の前触れもなく、その日がやってくる。(もちろんアポなし)
「労働基準監督署の者です。通告があって調査に来ました。」
「管理台帳・社員のタイムカードを見せて下さい。」
・・・
「残業代、、支払われていませんね?」という流れだそうです。
労働基準監督署の方は2名でいらっしゃらったそうです。
ここまでくると、
「速やかに残業代を支払ってください。」
「業務改善計画を提出して下さい。」
という流れに入るそう。。
「支払われたけど、、ボーナスが出たようなもんですわ。」とのことでしたが。。
※誰が通告してきたということは、絶対に明かさないそうです。
労働基準法自体が”会社より”の法律
上記のような明らかな未払いは、その会社に対して「残業代を支払って下さい。」と強気に言ってくれるそうですが、、
最初に相談に行くと、、
「就業終了時間になったら、帰って下さい。」と言われることもあるそう。
「帰ろうとして、もし、会社側の方に引き止められることがあれば、それを録音しておいてください。」
・・・
パワハラの証拠になるわけですが。。
なに?そのお役所仕事的な・・
最近では、
パワハラ・セクハラも厳しく取りだたされているようで、
仕事のミスから、
「だから、お前は結婚できないんだ!」
という人格否定の発言なんかは、人権侵害で裁判沙汰にできるよう。。
上記の場合は、100万円ぐらいの損害賠償が支払われたそうです。
「ただ、、100万で現在の職場に居場所をなくしてしまうリスクをとることができるだろうか。。」
という疑問はつきまとうとのこと。
「だから、結局、労働者は我慢するしかなくなる。。
どこまでいっても会社側よりの法律なんだよなぁ」と談。
「労働基準監督署へのタレコミも、大企業なら誰がタレこんだかわからないかもしれないが、
少人数の会社だとすぐに誰・誰の家族とわかってしまうため、、
労働基準監督署へタレこむなら”徹底的に闘う”つもりで、行動を起こさないといけない。」
・・・
こんな、、誰も幸せにならない自体がこないことを祈ります。
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